余市のワイナリーⅠ
2022
北海道余市郡余市町
用 途:工場
構 造:木造
階 数:地上2階
延床面積:297㎡
建築設計:武部建設株式会社+FURUSAN ATELIER
構造設計:KMC 蒲池健
施 工:武部建設株式会社
撮 影:佐藤文昭
余市のワイナリーⅠは、葡萄の収穫量増加に伴う醸造機能の拡張として、既存の醸造所に隣接して建設された第2醸造所である。建て主は2015年からこの地でワイナリーを営まれており、敷地を訪れた際には南斜面に丹精こめて手入れのされた美しい葡萄畑が広がり、その中に先駆者から引き継いだ農業用倉庫を改修した醸造所が建っていた。土地と先駆者への敬意と愛情に溢れたこの空間を尊重し、第1醸造所から始まる建築群としての風景となることを目指した。
5.5間×10間の矩形平面の中に前室や分析室、瓶詰室等の諸室をまとめ、残りは作業場を中心とした一体空間とした。長辺側に下屋状にポーチを設けて動線空間とし、カラマツ丸太の皮を剥きそのまま柱とした。屋根はカラマツ無垢材でトラスを組み短辺方向に910mmピッチで架け渡し、現しとすることで木を感じる空間となった。
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