長沼のワイナリー

2024
北海道夕張郡長沼町

用  途:工場, 店舗
構  造:木造
階  数:地上2階
延床面積:464㎡
建築設計:武部建設株式会社+FURUSAN ATELIER
構造設計:KMC 蒲池健
照明設計:Kaori Endo Lighting Design
施  工:武部建設株式会社
撮  影:佐藤文昭

長沼のワイナリーは「シェアするワイナリー」というコンセプトを掲げ、計画されたワイナリーである。建て主は自身が醸造家であり、葡萄栽培やワイン醸造サポート、新規ワイナリー立上げ支援など、つくり手を育てることも事業として展開している。その活動を実践する場として計画がスタートした。
西側に石狩平野が広がる立地条件から、東西に抜ける切妻筒状の形態を採用した。醸造設備を共同利用する場として大きな作業場を設け、作業場に面して各ワイナリーの専用スペースを配した。作業場はカラマツ集成材からなる水平トラスにより無柱空間を実現し、トラス先端をはね出すことで屋外ポーチまで無柱としている。2階は物品販売スペースとフリースペースとして、テラスを設け眺望を享受できる場とした。西面は空知の山から伐り出した最長7.8mのトドマツ丸太柱により支えられている。



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