鷹栖のワイナリー
2024
北海道上川郡鷹栖町
用 途:工場, 児童福祉施設等
構 造:木造
階 数:地上2階
延床面積:298㎡
建築設計:FURUSAN ATELIER
構造設計:KMC 蒲池健
照明設計:Kaori Endo Lighting Design
施 工:武部建設株式会社
撮 影:佐藤文昭
鷹栖のワイナリーは鷹栖町で活動する社会福祉法人が営むワイナリーである。就労継続支援の一環で2016年からこの地で葡萄栽培を始め、8年かけて栽培面積を広げて収穫量を増加させてきた。次のステップである6次産業化拠点として葡萄畑の麓に建設した。
夏期に30℃を超え、冬期に-30℃を下回る盆地特有の厳しい気候条件に対応するため、RC部EPS190mm、軸組部グラスウール300mm、屋根部グラスウール400mmの高断熱高気密仕様とした。様々な醸造作業に対応する吹抜けの作業場空間を中心に配し、カラマツ集成材からなるトラスにより無柱空間とした。作業場周囲には、前室、瓶詰室、ストック室、分析室など関連する諸室を配した。2階には試飲等にも対応可能なフリースペースを配し、作業場空間を見渡せる開口部を設けた。7.5間×10間の矩形平面に5寸勾配の切妻屋根が架かる素朴な佇まいとし、外壁はカラマツ材荒木を大和張りとすることで、葡萄畑の風景に馴染む建築を目指した。
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